/08 October 2010 update.
Nic Webb のワークショップ
イギリスで活動する木工作家ニック・ウェブさんの来日に合わせ、
ワークショップを開催することになりました。
カトラリーをはじめとする手道具を主に製作するニック・ウェブさんのもと、
丸太から削り出すスプーンをつくります。
募集内容
定員:10/23(土曜日)10:00-15:00 ー 6名
10/24(日曜日)10:00-15:00 ー 6名
条件:満18歳以上 *先着順とさせていただきます
参加費:4,000円(税込) ランチ・ドリンク付
会場:Tas Yard
お問合せ:Playmountain
Tel : 03-5775-6747
Email : info@landscape-products.net
<Nic Webb>
ブライトンカレッジにてアートを専攻し1994年に卒業。
以来、絵画と彫刻を中心に創作を続ける。
その後、ロンドンの南東にあるキャンバウェルに拠点を移し、
芸術家と工芸家のコミュニティーとして知られるバンガードコートスタジオにて活動、
現在に至る。
2010年には、ロンドン、ハンブルグ、アントワープ、シカゴ、東京、ソウル等、
世界各地で展覧会を開催。
制作拠点のロンドンでは、‘生の木’を用いてものづくりをするワークショップを開催するなど、
木工創作を通しての教育活動にも意欲的。現在38才。
私は、木という素材にとても魅力を感じています。
木は持続可能で、環境に無理のない自然の素材です。
そのような木を素材に、昔からの道具を使い、新たな手法を組み合わせることで、
アートやデザインにも通じる独自の作品を生み出しています。
私は、伐採されたばかりの‘生きた木’を好んで作品の制作に用いています。
そのような木は変形しやすく、乾燥の最中にねじれたり曲がったりするので、
作品の仕上がりに思いがけない影響を与えてくれます。
木材のもつそれぞれ個性は、私のデザインと製作において、
より大きな自由をもたらしてくれるのです。
作品に使用する木材を手に入れる方法はいろいろです。
今は、幼少時代を過したサフォークの森林によくみるような、
イギリス独自の落葉樹に夢中です。
イギリス中を旅して、山々を歩きながら楽しんで木材を集めています。
また、地方の樹木医とも交流があり研究で使用する各地の庭や公園で集めた
木材を分けてもらうこともあります。
私は、よりシンプルな手法で木に向かうことを心がけています。
木材が、みずから然るべきフォルムと物語を教えてくれるのです。
現在は「発生と衰退」というテーマを持って、制作にのぞんでいます。
私の制作は、加工することだけでなく、木が自然と経年変化することにより、
作品自らが成長し完成するものと考えています。
私が木に手をかけることで、それらの持つ色や質感、品質をより引き出すことができるように、
との思いで日々制作に励んでいます。
テキスト / Nic Webb