/25 May 2009 update.
この造形の美しい、竹で編まれた作品は、
福岡県八女市にある竹細工の工房「てんごや」によるもの。
このスツールの最大の魅力は、何と言ってもそのルックスと意外とも思える座り心地のよさ。
作家である染谷明さんは、2000年の秋から二年半を費やし、
試行錯誤の末にこのスツールを完成させたそうです。
骨組を用いず組まれたスツールは、竹の弾力と編みの構造から生まれる 独特な座り心地がその特徴です。
腰を下ろすと座面がお尻を包むように変形し、
その弾力による座り心地はまるでゴムのボールに座っているかのよう。
また底の部分の接地面にはゴムも編込められており、
床面の保護と滑り止めにもなっています。
塗装をしない編み竹が経年により飴色へと色変わりしていくのも楽しみです。
Text by Takahiro Goko