/19 May 2009 update.
この座面と背もたれの独特の構造が目を引くガーデンチェアーは 屋久島に在住するウィリアム・ブラワーによるもの。
1946年にアメリカのウィスコンシン州生まれのウィリアムは、
独学にて木工を学び、家具のデザイン・製作から建築設計・施工まで手掛けるウッドワーカーです。
94年に日本の屋久島へと移住した彼は、自邸敷地内に工房などを構えます。
彼の最大の魅力は、なんといってもその几帳面さと、器用で隙のないモノに対する姿勢です。
そんな彼の魅力が詰まったこのガーデンチェアーは、栂(つが)と霧島の杉材をつかい丹念に組まれ、
その構造とディテールの細部には、彼の器用さを垣間見ることができます。
また、ウィリアムのイニシャルであるWBのロゴも簡潔にデザインされ、焼印で全面右部に入ります。
座り心地も木材のみで組まれているとは思えないほど心地よく、
シンプルかつ個性的なガーデンチェアーとなっています。
きっとこれからの季節、ベランダや庭で重宝することになりそうです。
Text by Takahiro Goko