/28 April 2009 update.
先週木曜よりいよいよ「さつまもの」はじまりました。
初日より、多くの方にご来店いただきありがとうございました。
店内は多くのお客様で賑わい、お店の雰囲気もいつもとは違った様子で、
活気のある様子となっております。
店内には鹿児島よりさまざまな「さつまもの」届いております。
その中からいくつかご紹介したいと思います。
まず入り口では、「タノカンサァ」と呼ばれる神様がお出迎えしています。
この神様は鹿児島では稲作の豊凶を見守り、
豊穣をもたらすと信じて田の岸にまつられている田んぼの神様です。
その杓子とお茶碗を持った佇まいは、とても愛らしくもあります。
その他にも大小多数の竹籠が届いており、
内側に何を入れようか考えるのが楽しみになります。
鹿児島では「おかべてご」といって昔から竹籠が日常で使用されていたのだそう。
おかべとはお豆腐の事で、豆腐を購入して持ち帰り、
家についた頃には程よく水切りができているといった、機能的にも優れたものでした。
今では用途こそ変わりましたが、どれも使い手の事を考えられた、
使い勝手の良さそうなものばかり。
四角いシンプルな形の竹籠のお弁当箱は、
これからの季節、サンドイッチやおにぎりを詰めるのにもちょうどよい大きさです。
また今回、職人さんよりお借りした20年間使用されているという竹籠も展示していますが、
その色はとても元は同じ色のものだとは思えないほど。
白い竹の色から、濃いあめ色へと変化しており、表面には艶もでてきています。
竹を一度煮て竹の油分を取り除くなど、手間をかけて仕上げられ、
20年間の使用にも耐えられる丈夫さからも職人さんの技術の高さが伺えます。
まだまだ今回紹介しきれないほど、たくさんの魅力ある鹿児島ものが届いています。
会期期間は5月6日まで予定しておりますのでまだいらしてない方は是非、足をお運び下さいませ。
スタッフ一同、お待ちしております。
Text by Misato Yamagata