/14 April 2009 update.
<楕円ボウル w210 x 260d x h45mm / 8,400円>
これら独特の文様をしたスリップウェアと呼ばれる器は、
伊豆在住で作陶をしている斎藤十郎さん主宰のJYURO POTTERYのもの。
スリップウェアとはイギリスの日用の雑器であり、
白色や有色のクリーム状の化粧土のことをスリップといい、
鉛釉を掛けて低火度で焼く陶器のこと。
その歴史は17世紀の初めにまでさかのぼります。
そのスリップによる流れるような文様がその最大の特徴です。
斎藤十郎さんはそれらスリップウェアを現代的な手法を用いて作陶しています。
そのモダンなスタイルはとても魅力的で、
とくに器のエッジの断ち切り方などはシャープで美しいフォルムとなっています。
適度な重さとグロスのある鉛釉、
さらにスリップのコントラストが力強さも印象付けるものとなっています。
<九寸皿 d280 x h38mm / 14,700円>
また、もともとスリップウェアは皿と鍋を兼ね備えていたため、
大判の物が多いのですが、現代の日常使いに適した大きさとなっているのも特徴です。
イギリスでは日用品として光のあたることのなかったスリップウェアが日本の
民藝運動において柳宗悦らによりその存在を世に知らしめたというのも興味深い話です。
とくにカレーとの相性がこの器を引き立ててくれる様です。
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Text by Takahiro Goko
もうお気付きの方も多いかと思いますが、
ランドスケーププロダクツのウェブのトップページが更新されました。
「さつまもの」とは薩摩、現在の鹿児島県の物産ということ。
DWELL Playmountainがオープンし、オリジナル家具の製作もおこなわれ、
ランドスケーププロダクツ拠点のひとつでもある九州の鹿児島。
そんな鹿児島で出会った魅力的な「モノ」を千駄ヶ谷の各店舗にて一同に集め、
皆様にご紹介していきます。
「さつまもの」と題されたこのイベントでは、
食品から作品までのさまざまな「さつまもの」を数多く揃えます。
詳細は次回のニュースでお知らせいたします。
乞うご期待ください。
Text by Takahiro Goko