/07 April 2009 update.
w277 x d245mm¥1,260-(12枚組は¥10,500-)
「妙好人 因幡の源佐」と題されたこれらの和紙は芹沢_介の図案によるものです。
もともとこの題名は、鳥取県の民藝や文化の研究をまとめた柳宗悦の著書から
引用されたものでもありました。
妙好人(みょうこうにん)とは浄土系の仏教などで、信仰心があつい
在家念仏信者を称賛していう言葉。その言行をもって周囲から尊称された人物
ということでもありました。
因幡(いなば)については現在の鳥取県東部にあたる地域のことで
かつて日本の地方行政区分だった国の一つのこと。
因幡と言えば白兎の話が有名です。その因幡に在住した源佐(げんさ)という
妙好人の言葉として語り伝えられている、いくつかの文句が芹沢_介により
染め上げられました。
「ようこそ ようこそ」という言葉は因幡の源佐の口癖で、大悲に支えられた
この宇宙や、この人生への賛美と感謝と法悦との表現でもありました。
その源佐の思いをより多くのひとに届けることが願えられこれら作品の出版に
至ったそうです。
芹沢_介による、
独特な文字のデザインや絵とのバランスは、
それぞれの色合いも含め味わい深いものとなっています。
「ようこそ ようこそ」の1枚入りと、12種類の語録を染めた12枚組の2種類での
入荷です。
それぞれの語録の説明書き入りで、和紙製のカバー付きです。
その他、名刺や便箋、ぽち袋など、大因州製紙協業組合による和紙の製品が
多数入荷しております。
Text by Takahiro Goko