/24 March 2009 update.
ロサンゼルスから車で2時間程はなれた場所にジョシュアツリーという場所があります。
ジョシュアツリーというサボテンとパームツリーのあいだのような植物が自生する
その場所にアトリエ兼自宅を構えるアルマ・アレンに
会いに行ってきました。
たった2時間で街から砂漠へと大きく景色が変化するアメリカの大地に圧倒されながら、
ようやくたどり着いたアルマ邸は、もの作りをする人なら誰でもが憧れるような環境のなかにありました。
裏庭といっても山なのですが、そこにはアルマが製作に使う大きな丸太が無造作に置かれてあったり、 小さな動物がいたり色んな植物が生えていて、きれいな青空と太陽の光がありました。
そんな場所で、今秋開催する予定の展覧会の打合せを行いました。
その後、近くにある国立公園へと散歩(登山に近い)に出かけました。
そこは、さらにこの世のものとは思えない自然の造形美が素晴らしい場所でした。
ジョシュアツリー、サボテン、風化した岩の水の跡、そういったものを目の当たりにすると、
アルマが製作の場としてこの場所を選んだ理由が少しわかる気がしました。
そんな環境から生み出されるアルマの新しい作品、今から楽しみです。
今回はもちろん買付けもおこなってきました。
それら商品は連休明けよりプレイマウンテンにも並びますので、是非ご来店ください。
その他レポートに付いてはPAPIER LABO.のブログでもアップしていきますので
そちらもよろしければご覧ください。
Text by Kimiaki Etou
21日の夜に開催されたトークショーを皮切りに始まったnomadic。
29日(日曜日)までChigoにて好評開催中です。
現在のChigoは鳥取をはじめとした、
各地のクラフトをところ狭しと並べまるで駄菓子屋のような選ぶ楽しみのある店内となっています。
また、今回のnomadicでは鳥取のすばらしい窯の器も多数揃えています。
今回はそんな中から、とくに見ていただきたい鳥取の2つの窯をご紹介します。
まずは白い灰釉がとても美しい延興寺(えんこうじ)窯。
山下清さんが作る誠実な器類は、見ていても安心感のあるとてもきれいなものばかりです。
プロダクトと思えるような安定したもの作りを得意とし、
白い釉薬を身にまとったピッチャー類は、形ともにバランスがよくとても誠実な趣きです。
もうひとつは飴釉の艶が魅力的な山根窯。
安定を保つのが難しいという飴釉は、今にも溶け出しそうなくらいの艶をもち、
躍動感のあるスリップや文様も特徴です。
石原幸二さんの作る器は、
力強い安定感も兼ね備えながら使う楽しみを感じとることのできるものとなっています。
是非Chigoにてこれらの器の魅力を手に取り感じとってみてください。
きっと食卓での光景が頭に浮かんでくると思います。
個人的には懐かしい味の生姜せんべいもお勧めです。
Text by Takahiro Goko