/28 November 2007 update.
先日行われたDesignTideでも大好評をいただきました岡山県の家具作家、河内和徳さんのスツールがいよいよ発売開始です。
河内さんの家具づくりへのこだわりは「ゴミにならないモノをつくること、そしていつまでも誰かのところに存在してくれれば、
僕としての仕事は完結します。少し緊張感が持て、ワビサビのような静かな物が僕の哲学」といいます。
そのためにできる限り手仕事を続け、その長い年月の中でひとつでも輝く一品ができれば理想的だそう。
Price: 18,900yen〜
「使う人、見る人が育ててくれるものだと感じ、お互いが育つようなモノをつくっていきたいと日々感じながら仕事をしている」と
いうように、とても熱い思いを胸に秘め活動を続ける作家です。
そんな河内さんが5年をかけて成熟させたこのスツールの特徴は、何といってもシャープなシルエットと飽きのこない清潔感のある
デザイン。一見、座面や脚が華奢に見えますが、それらは座面下の縁に傾斜をつけて削ることによりシャープに見せながらも、
脚の組まれる部分は45mmの厚みで強度的が保たれるという視覚的な構造となっています。デザインと構造がうまくかみ合いこのような『静かな』作品となっています。
また、木材にはタモが用いられ、色はナチュラル、黒ベンガラの2色での展開。黒ベンガラとは古くから天井や窓枠などに
使われる塗料で、インドのベンガル地方で産したことからその名が付けられた顔料のこと。両色とも違った経年の変化を楽しめる、
長く使うのが楽しみなスツールです。
今回プレイマウンテンにて取扱いをされるのは、スツールとベンチの2種類となっています。
Text by Takahiro Goko