日曜日,28 2009年06月 21:56
大三島（おおみしま）
愛媛県今治市の大三島に今週末行ってきました。鹿児島のフリーペーパー「judd」（第2号12ページ）か、MBC放送の深夜番組「mixx」を観た方はご存知かもしれませんが、ぼくの小学校４年生の時の担任で池上巌先生という方がいらっしゃって担任していただいている時に池上先生が「いもじぞう」という絵本を岩崎書店から出版されたのですが、現在は既に版元に在庫もなく、入手できない状況にあるのです。
この「いもじぞう」を書いた池上先生は児童文学の父とも呼ばれる椋鳩十氏の弟子でもあったようで、「いもじぞう」の出版を椋鳩十氏に薦められ、さらに切り絵作家の井出文蔵氏を紹介してもらい、出版は岩崎書店からという地方では叶わないようなお膳立てのもとに「いもじぞう」を出版することとなったようです。
内容はというと四国の大三島にいた下見吉十郎（あさみ きちじゅうろう）という人物が薩摩の国にあるさつまいもの噂を聞きつけ、持ち出し禁止の厳しい薩摩から苦難の上に芋を持ち出し、大三島を飢饉から救うというものです。
その下見吉十郎を尊んで、大三島には「いもじぞう」という地蔵が奉られているということで、今回再出版するにあたってそのいもじぞうを観に行くという取材をMBC放送とおこなってきました。内容は放送前ってこともあるので詳しくは書きませんが、この大三島、本当にいい島でした。ただ今は水不足が深刻のようで鹿児島の雨と比べると。。。今後この「いもじぞう」の出版へ向けて最終段階に入ってきますが、大三島に行ってあらたに自分のなかでクローズアップできたこともあるのでより調べて活かそうと思っています。
この絵本「いもじぞう」は鹿児島の食の豊かさを改めて感じさせてくれるとともに現代の食の乱れも痛感されられました。食育という点からみても子供にとってすばらしい内容の本です。完成が楽しみでなりません。
Shin Nakahara
中原慎一郎
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